プロセスエコノミーを読んで:作る過程でファンを作り、物語を売る仕組み

ほとんどの人が必要なものを変える時代になり、新しいものづくりのあり方が問い直されている。
特に日本の大手製造業は苦戦しているのではないだろうか?
つまり、一番良いものだけでは売れない時代になっている。
そういう時代の中で、一石を投じた本が『プロセスエコノミー』。
いま巷で話題になっている。

アマゾンのサイトに書かれあこの本の説明が以下の通り。

完成品ではなく「制作過程」を売る!

〝良いモノ〟だけでは稼げない時代の新常識

インターネットによって完成品はすぐコピーできるようになった。だから完成品で差別化するのは難しい。

そんな時代にはプロセスにこそ価値が出る。なぜならその人だけのこだわりや哲学が反映されたプロセスは誰にもコピーできないからだ。

完成品ではなく制作過程そのものを売る。

プロセスエコノミーはこれからを生きる全ての人の武器になる。

https://amzn.to/3yZaSn0

この本のすごいところはNetflix、アップル、NIKEなどの大企業や有名Youtuberなどのブランディングがどのようになされ、その共通した成功方法が体系的に書かれていところ。
その成功方法とは、作る過程をSNSなどで公表しその過程でファンをつくり、さらにファンたちも目的となるプロダクトを作っていく方法。
特に、プロセスエコノミーではプロダクトを作るための意味やその思いが重要である。
プロダクトへの意味や思いが無いとファンはできない。

よく体系的にまとめられた本だったが、もう少し大企業に向けて書いてほしいと思った。
売上数を確保するために個人向けになっている印象があったが、プロセスエコノミーの考え方は今衰退している大企業に取り入れる価値があると感じる。
なぜなら、日本のハイテク企業は今でも技術的に優れているところもあり、プロダクトへの意味付けや価値付を行ってブランディングできれば、不死鳥のように生き返る可能性もある。
個人的には、大企業はアフリカで起こっている紛争問題と絡めたブランディングを進めてほしいと思う。

世界中で取り組まれているSDGsやカーボンニュートラルもプロセスエコノミーとは切り離せない関係にある。
見方を変えると、SDGsはプロセスエコノミーをパッケージ化したルールとしても捉えることができる。
SDGsはみんなで持続的な将来を目指すための17個の目標であって、SDGsを掲げるだけで私達は”地域にそして地球に良い存在です”とアピールできる。
ただ忘れていはいけないことは、SDGsはカーボンニュートラルなどは国際間で決められたルールである。
だから、下手をすれば日本が搾取される構造になる可能性もあり、危険性も心に留めておかないといけないだろう。

コメントを残す

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。