科学技術により虫歯や歯周病の患者は減ったのか?:障害調整生命年における指標

みなさん口のケアをしていますか?
虫歯や歯周病などの口腔内のトラブルは、深刻な病気になるそうです。
口腔内の悪玉菌が歯を溶かすだけでなく、毒素を出して体のあらゆるところに悪影響を与えると考えられている。人生100年時代を快適に生きるためには、年をとっても自分の歯で美味しい食事をすることが重要だと思います。

口腔内のトラブルを防ぐために、多くの研究がなされていますね。
口腔内における研究の有名な成果はフッ素に関することでしょう。
フッ素はあまりいいイメージはないのだけど、歯のエナメル質が溶けるのを防いでくれるのです。
James Patrick Simmer et al., Journal of International Society of Preventive and Community Density, 2020.

単純に考えると科学技術が進歩すると、虫歯予防に関する商品ができて口のトラブルが減っていると思いませんか。
実は、世界レベルで見ると口のトラブルは減っていないのです。世界中の口腔内のトラブルを調べた論文がありました。その論文では、1990年から2015年までの世界中のデータをまとめて解析しているのです。(N.J. Kassebaum et al., Reserach Reports: Clinical, 2017.
先進国の富裕層を見ると口のトラブルは減っているようです。ただ、途上国では減っていないようですね。また、科学技術の進歩によって口のトラブルが減っていない原因は、人口が増えたこと、そして、高齢化が進んでいることが挙げられていました。
まあ、当然といえば当然ですね。
世界中での歯のトラブルは流行しており、世界的経済で考えると歯の治療費は4420億ドル(約40兆円)に相当するそうだ。
読んだ論文はで面白かったのは、障害調整生命年(DALY: disability-adjusted life year)という考え方であり、病的状態、障害、早死により失われた年数を意味した疾病負荷を総合的に示すものである。口腔内のトラブルで直接的に死ぬ場合は少ないが、障害調整生命という考えを適用すると口腔内トラブルで生きる年数が減ったと考えられるのだ。

皆さんの世代はとても長生きするので、毎日歯磨きやフロスなどで口腔内のケアをして予防しましょう。また、深刻化する前に歯医者に行く未病治療を心がけましょう。


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