人工細胞膜センサの課題について

人工細胞膜センサは人為的に作った脂質二重膜に膜タンパク質を導入し機能を発現させるセンサである。
大まかん分類としては、2種類あってリポソームという細胞に似た球状の脂質二重膜を使うものと平面状の脂質二重膜を利用する2通りがある。
僕が扱っているのは平面膜を利用した方法であり、この特徴は電極を配置しやすく計測が比較的簡単であるということ。

人工細胞膜を利用したセンサ開発での課題を以下に3つあげる。

  • 人工膜にタンパク質を再構成する確率が低く、再構成するまでに時間がかかる。
  • 電気計測を用いた一分子計測では脂質二重膜に導入されるタンパク質の数を規定するのが難しい。
  • 解析アルゴリズムがそれほど確立されていない。

課題と言ってもこれまでにあらゆる方法が研究され論文として出回っている。
だから、いつかきっと最適な方法が割り出され、製品として出回る日が近いかもしれない。研究レベルでいうと測定装置が売られているし、実際にオックスフォードnanoporeがDNAなどの配列を読む装置を売り出している。
ただ、生物が持っている膜タンパク質の機能を利用した商品は世の中に出回っておらず、人工細胞膜を使った匂いセンサなど今後発展が期待される分野だと思う。

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