呼気診断が流行

最近、呼気の診断が流行ってきている気がする。
いま現代の呼気診断で最も精度が高く、多くの代謝物を一度に調べることができるのは質量分析器(Mass spectrometry)だろう。
その名の通り、質量の違いで物質を見分けることができる。
壊れるときに発生するフラグメントを利用すれば、同じ質量のものでもある程度識別することができる。

もちろん、質量分析器以外にもたくさんの呼気診断方法が作り出されている。
流行が訪れた理由は多くの優れた検出方法が作り出されただけでなく、ビッグデータを扱う人工知能のビックウェーブと関係している。
ビックデータを扱えるようになると、データを集めるためのセンシング技術が重要になる。今は私達の生活には多くのセンサーに囲まれている。例えば、冷蔵庫には温度センサー、iPnoneには磁力センサや加速度センサ、指紋認識センサなど多数のセンサが搭載されている。
我々の知らないところで、実は色んなところからデータが吸い上げられてビックデータが蓄積していくのだ。

呼気の中を分析するにはビックデータを扱えるようにないといけない。
なぜなら、呼気の中には3000種類以上のの代謝物があり、健康状態によりその代謝物の比が変わっていくのだ。ガンや腸内環境、肺炎などを患っている患者の呼気データを蓄積してデータベースを構築すれば、そのデータベースと照らし合わせて診断を下すことができる様になる。
この分野はIBMなどのデータサイエンスに詳しい会社も参入している。今とてもホットな領域だと思う。
未来の呼気診断技術を構築するには、センサとしての選択性と感度、そして、データの蓄積とビックデータの解析手法がとても大切になっている。

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