科学とインフルエンサーの融合の重要性: 科学的根拠のある大切な事実を一般に伝える

ネイチャー誌が衝撃的な発表をした。それは、「今年の10人」に、地球温暖化対策の強化を求めるスウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥンベリさんを選んだことである。

この発表を聞いて、科学社会がインフルエンサーを起用したことに驚いた。まあ、よく考えるとネイチャーは出版社であり、注目を集めてなんぼの組織だから影響力がある人物を選ぶのは理にかなっているように思える。また、今回の発表を聞いて今後研究者を続けていくにあたり、新しいものを見つけ、解明し、応用する科学と情報を広げるインフルエンサーの協業及びその融合が大切になると感じた。上記のように表現するのは簡単だけど、実は科学とインフルエンサーは大きく指向の違う分野である。まず、科学とインフルエンサーの性質について書く。

■ 科学の性質
まず科学での表現方法は、実験事実または理論をもとに客観的に伝える。そのため、感情は極力入れずに主張を広げて結論に導く。そして、今現在の科学の情報発信方法は論文や学会発表であり、一般にはあまり伝わらない。
また、感情を使わない科学の表現方法では、人の心を動かすことが難しく、大衆を動かすことができない。
科学的根拠のある情報が一般に広がらないこと自体が問題である。例えば、地球温暖化や環境問題など人類に全てに関わる世界規模の課題を解決するには科学的観点から政治を行い、多くの人が行動を起こす必要がある。
Nature誌も同様に、学者の”声”をもっと大きく伝える必要があるという内容を示している。
https://www.nature.com/articles/d41586-019-02379-w
冷戦時に、アインシュタインは核の脅威を防ぐために動き、核拡散の防止を謳った。より良い世界を作って行くためには科学者が重要な事実を一般に伝わるように情報を発信することが大切になる。
また、日本の大学の方針では研究費は徐々に少なくなっている。そのため、論文だけでなく研究成果や公益になる考え方を発信し、自らの広報活動することは今の時代とても大切になる。

■ インフルエンサーの性質
多くの場合、インフルエンサーは科学者とは大きく違う。なぜなら、科学は感情を入れずにデータや理論をもとに伝えるのに対して、インフルエンサーは人の感情や共感をもとに伝えるのだ。喜怒哀楽および3大欲求に関連する発信は人の心を動かすことができる
また、科学の言葉より直感的で専門知識を必要としない情報発信は、高い教育を受けていない人でも共感を誘うことができる。
インフルエンサーが行う情報発信の問題点は、一時的な感情に流された情報になる可能性があり、インフルエンサー単独では長期的な政策にならず問題を解決できない。
グレタ・トゥンベリさんの場合も特に深い考えがあるわけではなく、素直に地球温暖化をひどい問題だと認識して、怒り情報を発信し、多くの人を動かしているのだ。つまり、科学者や政治家がいくら頑張ってもできなかったことをグレタ・トゥンベリさんは感情を込めた情報発信のみで実現し、人を動かしているのだ。
おそらく現在、グレタ・トゥンベリさんの周りにはすでに多くの知恵を持った政治家や科学者が多くいて、グレタ・トゥンベリさんに入れ知恵をしていると思う。これは悪い大人にそそのかされなければ、本当の意味で世の中にいい影響を与えることができ、地球温暖化を食い止めることができるかもしれない。

■ まとめ(科学とインフルエンサーの融合または協業)
科学は理論やデータをものにしており、感情や共感させることが得意ではない。世の中に役立つ研究成果やデータをいち早く伝えて、広めるためには人々に伝えることを得意とするインフルエンサーと組むことが一つの方法だと思う。
もちろん、科学者本人が影響力を持って一般の人に情報発信できるようになればより良いと思う。情報発信能力と研究能力を掛け持つことは、研究者として独立した立場を維持することに繋がり、良い研究環境を維持するために必要不可欠だと思う。

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