嗅覚細胞に薬を入れると細胞膜が分裂してナノサイズリポソームができる!?
2019年9月3日
最近読んだ論文で面白い物がありました。
それは、薬を入れると変異が起こって細胞膜の脂質二重膜が勝手に分裂しナノサイズのリポソームができるというもの。

この論文がすごいのは簡単に膜タンパク質を組み込んだリポソームを作れるということです。さらに、さらにすごいのはリポソームの中には細胞内に必要な物質が完全に含まれていると言う点です。
膜タンパク質はとても取り扱いが難しくて、精製を行ったり、リポソームの中に再構成するのはとても大変です。
この論文があらゆるタンパク質に応用できるなら、膜タンパク質の機能を容易に解析できます。また、この技術は薬のスクリーニングにも使えるでしょうし、膜タンパク質の機能を使ってセンサを作ることができる可能性を秘めているのです。
なんとなく凄さが伝わったかな???