コミカミノルタが開発したKunKun body 匂いに関する産業に期待

皆さん夏の暑い季節でよく汗を買いますよね。時間が経つと汗は匂いを出しますね。汗をかいた直後は全く臭くないけど、汗を放置してしまうと臭くなる理由は皮脂やアカなどを細菌が食べて増殖し臭い匂いを放っているのです。酸っぱい匂いや古い使い古した雑巾みたいな匂いがそうですね。

酸っぱい匂いや使い古した雑巾みたいな匂いと表現しましたが、匂いを感じるメカニズムはとても複雑です。多くの場合、匂いは複数の分子が混ざったブレンド状態になっています。人間のは何はおよそ390種類もの嗅覚受容体(匂いを検知するタンパク質)をもっており[1]、それぞれの嗅覚受容体がある特定の匂い分子を感じ取ることができるのです。これらの複数の嗅覚受容体がそれぞれの匂い分子に対して応答して電気信号を脳に送り匂いを識別しています。
ここで重要なことは匂いは複数の分子で構成されているため、匂いを識別するためには複数のセンサ部位が必要であるということです。

最近の製品で面白いものがあります。それはコニカミノルタBICが開発したニオイセンサー”KunKun body”です。

この製品ですごいのは複雑な自分自身の体から出ている匂いを嗅ぎ分けて、どのような匂いが出ているかを評価できることです。汗の匂いだけでなく、加齢臭、口臭、ミドル脂臭、汗臭、体臭をチェックしてそれぞれの匂いの強さを評価できます。計測結果はスマートフォンで表示されてとても見やすいようです。スメハラなどという言葉が昨今できたように我々は匂いに対して敏感になっており、自分が醸し出している匂いに対してとても気にしますよね。特に接客業など人と近くで接する職種の方々にとっては、需要が大きいのではないでしょうか。


では、KunKun bodyはどのように複数の分子が混ざりあったニオイ成分の分析を実現したのでしょうか。その答えはKunKun body内部に4つの半導体ガスセンサが搭載されており、ニューラルネットワークと人の匂いデータを学習させた人口知能を駆使して匂いを解析しています。このもとの理論を作り出したのは数理モデルに造詣が深い大阪工業大学の大松繁教授です。

個人的にコミカミノルタが開発したKunKun Bodyについて面白いと思うことは、クラウドファンディングで資金調達したという点です[2]。クラウドファンディングを開始して、2時間23分には目標金額である225万円の資金調達に成功し、最終的には1800人以上の支援者から48,000,000万円以上の資金が調達されました。このクラウドファンディングでの資金調達結果は多くの人が匂いに注目をしていること、そして、匂いセンサの今後の発展を示唆しているのではないでしょうか。

参考文献
[1] Jung Ho Ahn et al., Screening of target-specific olfactory receptor and development of olfactory biosensor for the assessment of fungal contamination in grain., Sensor and Actuators B, 2015.  DOI:  10.1016/j.snb.2014.12.060

[2] クラウドファンディングで資金調達に成功する クラウドファンディング研究会


広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中